理化学研究所と鳥居薬品が、スギ花粉症の発症を防ぐワクチンを共同開発すると発表したようです。
(私自身、毎年悩まされているので、朗報です)
日本人の2割以上がかかっているとみられているスギ花粉症ですが根本的に治療する薬は現時点ではありません。
理研の成果をもとに新薬を開発し2018年の販売を目指すそうです。
開発するワクチンは、スギ花粉を抗原と認識して起きるアレルギー反応を抑える機序を持っています。
花粉の遺伝子にポリエチレングリコール(PEG)と呼ぶ物質をつけた構造で、花粉が飛び始める前に投与すれば、特定の免疫細胞の働きが強まり鼻水やかゆみなどを引き起こす物質が過剰に出るのを防ぐそうです。
これまでも花粉の抗原になる部分のエキスを投与してアレルギー反応を抑える方法はありましたが、アナフィラキシーショックと呼ぶ強い急激なアレルギー反応を起こす恐れがありました。
今回、開発するワクチンはこうしたショックを防げるそうです。
理研はマウスの実験で安全性と効果をすでに確認しています。
今後は鳥居薬品の化合物作製技術を活用し、人体に投与できるワクチンを開発し、2年後には臨床研究を始め、結果を踏まえて臨床試験(治験)に進む計画のようです。
引用元:日経産業新聞
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