兼業メーカーである帝人ファーマも新薬の開発に力を入れているようです。
■帝人ファーマは成長ホルモンの異常分泌によって顔や手足が大きくなる「先端巨大症」の治療薬について2011年にも厚生労働省に製造販売承認を申請する。
このほど臨床試験(治験)の最終段階である第3相治験を始めた。同社は内分泌系疾患を医薬品開発の重点領域に据えており、新薬の実用化で収益拡大を目指す。
先端巨大症は脳下垂体に腫瘍ができ、成長ホルモンが異常に多く分泌されることで手足などが大きくなる疾患で、厚労省は難病に指定している。患者は国内で1万人前後とみられる。
帝人ファーマの「ITM―014」(開発番号)は、仏イプセンから国内の開発販売権を取得した候補物質で成長ホルモンの過剰な分泌を抑える。製剤方法を工夫して長時間作用が続くようにしたことで、4週間に1回皮下注射することで効果が出るようにした。
あらかじめ薬剤を注射器に充てんして提供するため、医療現場の手間を軽減できるという。
患者を対象とした治験の結果を得たうえで承認を申請し、早ければ13年ごろにも発売したい考えだ。
同社は09年末に痛風治療薬「TMX―67」の承認を厚労省に申請した。新薬の実用化を加速して増収体制を築く。(2010/01/05 日経産業新聞)
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