2010年1月5日火曜日

主力特許切れの「2010年問題」対応

臨床試験において、アステラスが過活動ぼうこう薬に第一三共が血液凝固阻止剤に注力するそうです。エーザイ、武田薬品も主力特許切れの「2010年問題」に対応していくようです。


■国内製薬大手は2010年度、将来の大型製品に据える新薬の販売承認を一斉に申請する。アステラス製薬は過活動ぼうこう治療薬を日米欧で申請。第一三共は血液凝固阻止剤を日本で申請する。世界の製薬大手は10年前後に主力製品の特許切れで業績低迷を招く「2010年問題」が懸念される。各社は新薬発売を急ぎ、業績の大幅な落ち込みを避ける狙いだ。

 アステラスは過活動ぼうこう治療薬「ミラベグロン」について10年秋までに日本で、11年春までに欧米でそれぞれ承認を申請し、11年度以降の発売を目指す。ぼうこうの活動が活発になりすぎて頻尿や尿失禁を招く過活動ぼうこうを治療する。

 アステラスは現在も過活動ぼうこうの治療薬を販売しているが、新薬は便秘などの副作用を一段と抑えられる。既存薬と合わせ主力の泌尿器治療分野で販売拡大を狙う。
 第一三共は血が固まって血液の流れが滞る血栓そく栓症の薬「エドキサバン」を10年中に日本で申請する。外科手術後に血栓ができる症状を対象にまず日本で実用化した後、より市場が大きい心房細動に伴う血栓そく栓症を対象に日米欧での申請を目指す。

 エーザイは10年3月までに乳がんなどの治療薬「エリブリン」の承認を日米欧で申請する。買収した米医薬品ベンチャーの抗がん剤を販売しているが、自社製では初の抗がん剤になる。10年夏までには細菌が血管に入って呼吸困難などを引き起こす敗血症の治療薬「エリトラン」の承認も日米欧で申請する。

 武田薬品工業は糖尿病薬「アログリプチン」を日本で申請済みで、10年度内に発売する。欧米でも早期の申請を目指している。同社最大の製品である既存の糖尿病薬の特許が11年に切れるため、この新薬を後継品に位置付ける。
(2010/01/05 日本経済新聞)

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