2009年6月15日月曜日

アロマオイルの治療効果について

 アロマテラピーは、リラクゼーションの効果がよく取り上げられますが、病気を治すことにも研究が重ねられているようです。
 
 一般的に民間療法と言われるものは、軽視されるイメージがありますが、歴史は西洋医学よりも古いものもあり、うまく現代医療に取り入れられたらより良い医療に繋がる気がします。

「アロマオイル(精油)は欧州で代替医療の一つとして確立している。医薬品投与と組み合わせれば、新しい治療ができる」。ラベンダーやバジルなど様々な植物由来の成分を組み合わせて作った精油を患部に塗ったり、飲んだりして治療するアロマテラピー。日本ではなじみの薄いこの治療法の普及に向け、2001年に推進協会を設立した。

 東京・飯田橋の協会本部では、精油の成分や処方を学ぶ講座も開かれる。趣味で楽しむ人のほか、医療現場への応用を目指す看護師や歯科医師らもおり、受講者は3千人近い。「受講者が全国に広がれば、アロマテラピーの認知度も高まる」と期待は膨らむ。
 
 吉田氏が精油に出合ったのは20年ほど前。植物や有機化学への興味が高じ、精油が治療法として認知されているベルギーの専門家と協力して日本に協会を設立するまでに。柳クリニック(東京・新宿)や新宿南口皮膚科(同)など、提携医院も増加。治療への応用が徐々に広まりつつある。
 
 「ステロイド系抗炎症薬を使っているなら、ラベンダー・アングスティフォリアがベースの精油を時々使っては」。アトピー性皮膚炎などで処方される抗炎症薬は長期間使い続けると効き目が弱まってしまう。一時精油を使い、間を置いて薬に戻れば「医薬品の副作用リスクも減り、より効果的治療が可能」と訴える。
  
 用いる精油は150種類にも及び、症状や体調に合わせ、油、ジェル、水溶性の3種類の基剤から最適な組み合わせを選ぶ。皮膚の炎症抑制や痛みの緩和など用途は多用で、「終末期患者の緩和ケアに精油を使う看護師もいる」という。
 
 日本では香りのリラクゼーション効果ばかりに目が向きがちだった。吉田氏も認知度を高めようと、そう宣伝した時期もあったが、「誤りだった」と反省。「精油は医療を変えうる。本来の役割をもっと普及させなければ」と話す。

 提携医院の患者が、吉田氏を頼って協会本部を訪れることもある。「身近な病気予防策としてもっと使ってほしいし、いずれは介護の場でもアロマを活用したい」。夢は大きく膨らむ。
(2009/06/14 日本経済新聞)





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