アステラス製薬が、デガレリクスについて、前立腺癌の治療薬として日本で承認申請しましたので、お知らせ致します。
アステラス製薬は28日、前立腺がん治療薬として開発していたデガレリクス酢酸塩(一般名、開発コード=ASP3550)について、前立腺がんを適応症として同日、国内で承認申請を行ったと発表した。
デガレリクスは、ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)受容体拮抗薬で、月1回皮下注射する。脳の下垂体にあるGnRH受容体にGnRHが結合するのを阻害することによって、前立腺がんにおいてがん細胞の増殖を促進するホルモン「テストステロン」の産生を低下させる。
アステラスは、スイスの製薬企業フェリングインターナショナルセンターSAから、前立腺がんを対象とするデガレリクスの日本での独占的開発・販売権を取得。国内での臨床試験で、有効性や安全性の面で海外の成績と類似性のあるデータが得られたことから、臨床第3相(P3)試験を省略。海外で実施されたP3試験の成績などを活用して申請した。承認申請に伴い、アステラスはフェリング社に対し、1000万ユーロのマイルストーンを支払う。
デガレリクスは今年8月時点で、米国や英国、ドイツなど21カ国で発売されている。
(日刊薬業2010年10月28日)
0 件のコメント:
コメントを投稿