2009年10月20日火曜日

C型肝炎治療薬に併用治療の効能追加

 国会でも肝炎対策(民主党政権になってから、患者の自己負担額が一律1万円になる見通し)の議題が挙げられていますが、今回、既存の治療以外にも新たな治療の選択肢がつくられたようです。これまでの治療には効きにくい、もしくは副作用によって治療を断念した患者さんには朗報かもしれませんね。

■東レは第一三共と共同で開発・販売するC型肝炎の治療に使うインターフェロン製剤「フエロン」について、抗ウイルス薬「リバビリン」と併用する効能の追加を取得した。現在C型肝炎の治療ではインターフェロン製剤とリバビリンの併用が主流となっており、効能追加で販売増を目指す。

 フエロンはベータ製剤と呼ぶ型のインターフェロン製剤。1990年代前半からC型肝炎の治療薬として販売してきた。リバビリンとの併用はベータ製剤としては初めてという。

 インターフェロン単独では効果が表れない患者などへ投与する。単独投与の場合よりも効果が高くなるとされ、既存の併用薬に比べ副作用が少なくなる効果も期待している。

 C型肝炎の患者数は国内で200万人ともいわれており、投薬治療の効果が低い患者も少なくない。効能追加で薬を使う患者数の増加を狙う。(2009/10/20 日経産業新聞)

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