てんかん治療薬の開発状況に関するニュースです。
~記事~
エーザイはてんかん治療剤「ルフィナマイド」について、レノックス・ガストー症候群(LGS)の患者を対象とする第3相臨床試験(治験)を2010年度上半期中をめどに始める。
LGSは日本での患者数が1000人未満とされる希少疾患だが、
複数のてんかん発作が起きて日常生活に大きな支障が生じるため、
治療薬に対する需要が高かった。
てんかんは脳内の神経細胞の内外を行き来するナトリウムの活動が活発になり過ぎることで起こる。
ルフィナマイドは「トリアゾール誘導体」と呼ばれる物質を使ってナトリウムの活動を抑え、てんかんの発作を起きにくくする。
LGSは治りにくいてんかん症候群の1つで、脳症などの持病を持つ就学前の子どもが発症することが多い。
ほとんどの症例で筋肉が急激に収縮する発作や突然のしかん、短時間の意識消失が起きる。
厚生労働省は医療上の必要性が高い薬として早急に臨床試験に入るよう促していた。
エーザイは04年にノバルティスからてんかん治療剤としての全世界での開発・製造に関するライセンス供与を受けた。
2010/05/10 日経産業新聞
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