2010年4月28日水曜日

CRA(治験モニター)の仕事

CRA、モニターってどんな仕事っていう質問がありましたので、以下に解説します。

CRAは、各医療機関において治験が適正に行われているか監視、確認するスペシャリストのことで、一般的には 「モニター」と呼ばれています。

臨床試験というサイエンスに加えて、GCPや プロトコル(治験実施計画書)に基づいた品質管理や治験担当医師とのコミュニケーション能力といった側面も問われるため、看護婦や検査技師、薬剤師、MRなど、医療職をバックグラウンドとした転職組の活躍が増えています。

CRAの 具体的な仕事としては、治験開始前に実施医療機関および治験責任医師に関する適合性調査、スケジュールや契約の確認、治験実施スタッフへの 説明会の実施、治験中のモニタリング業務、症例報告書の回収、治験終了後の確認作業など多岐にわたります。

な かでも、モニタリング業務はGCP(臨 床試験の実施基準)の 目的が達成されているかどうか、またプロトコルを遵守して治験が行われているかどうかを確認する最も重要なものになっています。
モニタリングの結果、GCP、 プロトコルおよび手順書からの逸脱事項を確認した場合には、治験責任医師および必要に応じて実施医療機関の長に伝え、そのような逸脱の再発を防止するため の適切な措置を講じる必要があります。

CRAとCRC(治験 コーディネーター)は、治験をスムーズ に進められるようにするという目的や求められる能力もほとんど同じですが、それぞれ依頼者側、実施者側といったように、立場に大きな違いがあります。

CRAはアメリカに比べるとまだまだ不足しており、医薬品メーカー、CRO(開発業務受託機関)か ら経験者を求める声が高まっています。医師や薬剤師など、治験実施医療機関のスタッフとの折衝が多くなるため、コミュニケーション能力は必須です。
CRAの働き方 としては、委受託と派遣がありますが、医薬品メーカーの中には、コストがかかり、治験途中でコントロールしにくい委受託よりも、派遣 を好む会社が増えてきています。将来のキャリアアップを考えている方は、製薬メーカーまたはCROで の臨床開発職経験が5年以上あれば、転職の際に断然有 利になります。

引用元:治験の仕組みとお仕事ナビ

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